電気オーブンとガスオーブン
当店では、電気オーブンを使用しております。家庭用の電気オーブンでもとても美味しいシフォンケーキを焼き上げることができますので、お教室ではその方法をご紹介させていただいております。
シフォンケーキを電気オーブンで焼くメリットは、水分を保ちやすくしっとりとした食感に焼きあがること。デメリットは、温度を一定に保つことが難しいことかと思います。ガスオーブンと比べると焼き上がりや食感が変わってきますので、お好みは分かれるところかと思います。
シフォンケーキ作りを失敗しないために、焼き温度や熱回りを良い状態にしてからシフォンケーキ作りをはじめてみてください。
電気オーブンの焼き温度を見つける
手持ちのオーブン温度のクセを確認します。焼き温度は、160℃〜180℃で調整し、35分間焼いてみます。
焼き温度を見つけるときは、シンプルなプレーン生地で確認します。材料によって熱が通りにくかったり、表面が固まりにくかったりしますので、生地の種類に気をつけます。
焼き色は適度に付いていますか?
シフォンケーキの表面にうっすらと焼き色が付いた状態で焼き上がります。
焼き色が強すぎたり焦げてしまう場合は、熱が上がりやすいようなので、焼き温度10℃下げるか、または、黒皿の高さを低くできる場合は調整します。
焼き色が薄い場合は、熱が上がりにくい状態と思われます。焼き温度10℃上げたり、焼いている途中でドアを開け閉めしないように対応します。
焼き足りない状態であると、シフォンケーキの表面がベトベトしたり、カットした断面から固まっていない生地がどろっと出てきたりします。
膨らみの速度はどうですか?
焼き始めから10分後は型の縁と水平、20分後は型の筒まで膨らむ速度が目安です。
膨らみが早い時は、焼き温度10℃下げてみます。逆に膨らみが遅い時は、温度を10℃上げてみます。
焼き上がりに凹みはないですか?
シフォンケーキが焼きあがったら、熱回りのクセを確認します。オーブンの黒皿を網に変更すると、より熱回りが良くなり焼き上がりに凹みが発生する場合も改善したりします。試してみてください。
焼き温度が決まりました!焼き時間は、生地の分量の高さで変わってきますので、30分〜35分で調整してみてください。膨らみが安定してくると、一定の時間で焼きあがるようになってきます。
一度、調整できたら、シフォンケーキの種類を変えても、ほぼ焼き上げることができると思います。あとは、季節による温度の変化や材料による生地の変化に気をつけて、美味しいシフォンケーキを焼き上げてください。
オーブンの置き換えについて
できるだけお手持ちの道具で美味しいシフォンケーキを作ってもらいたいと思っています。ただ、オーブンを調整してもどうしても失敗してしまう時、オーブンの年数が10年以上たっている場合は、オーブンの置き換えで焼き上がりが変わることがあります。
以前、お教室ご参加の方から、電気オーブンのレンタルもあるとのお話をお聞きしたことがありました。メーカーや機種で比較してみたり、シフォン作りされている方とお話してみたり、じっくり検討してみてください。